幹線道路沿いのマンション|メリットとデメリットは何がある?

不動産

マンションが幹線道路に面して建設されるのは、利便性を高めるための一般的な理由です。

幹線道路に面した物件には、様々な利点がありますが、同時に留意すべき欠点も存在します。

この際に幹線道路に面したマンションの特徴について、良い点と悪い点の双方から考察していきましょう。

更に、物件を内見する際の留意点についても解説いたします。

幹線道路沿いのマンションに住むメリット

幹線道路沿いのマンションには、他の場所の住宅と比べて、特に3つの利点があります。

まず一つ目は、交通の便利さです。

主要な道路に面しているため、車やバスなどの公共交通機関のアクセスが容易で、移動がスムーズになります。

二つ目は、周囲の施設へのアクセスがしやすい点です。

商業施設や飲食店、公共施設などが近くにある場合が多く、生活の利便性が向上します。

そして三つ目は、周囲の景色や眺望が良いことです。

高層階に位置している場合、開けた眺めや街の景色を楽しむことができます。

このように、幹線道路沿いのマンションにはさまざまな魅力がありますので、選択肢の一つとして考えてみても良いかもしれません。

生活利便性が高いエリアが多く日常生活が便利

大規模な幹線道路には、大きな商業施設や公共施設が建てられやすいため、生活をする上で便利な施設が身近にあるという特長があります。

同時に、駅に近い物件と比較すると、賃料や価格が低いことが多いため、利便性と経済性の両方を兼ね備えていて、どちらも魅力的な要素と言えます。

交通利便性に優れる

主要道路沿いの土地に建っている住宅や建物は、すぐ近くに大規模な幹線道路が通っているということで、車での移動が快適になるという利点があります。

このような場所では、交通量が多く、車の走行がスムーズになります。

さらに、高速道路の出口が近くにあると、遠出する際にも便利です。

また、周辺の交通量が多い場合、公共交通機関のバス停までの距離が近い可能性が高いため、普段あまり車を利用しない人にとっても便利な環境と言えます。

防犯上の安心感

住宅街に位置するマンションと比較すると、商業地域にある住居施設では、周辺に街灯が多く設置されているため、いつも明るい状況が保たれており、そこから防犯面での安心感を得ることができます。

また、商業地域では人通りも多く、夜間でも比較的賑やかな雰囲気があるため、暗い道をひとりで歩くことを避けることができます。

特に女性にとって、夜間の外出時に安心して帰宅できる環境が整っているという点は、非常に重要なメリットと言えます。

幹線道路沿いのマンションに住むデメリット

ここでは、幹線道路沿いのマンションのデメリットも見ていきましょう。

排出ガスの影響が大きい

騒音や振動に加えて、排気ガスによる問題も挙がります。

室内に排気ガスが漏れ込むと、健康を損なう可能性がありますので、窓を開けることができない状況に不快感を感じる方も多いです。

特に、道路に面したバルコニーがある場合、洗濯物や布団が汚れる危険性も考えられます。

プライバシーが気になる事が多い

幹線道路沿いの住宅は、通行する人々からの視線を気にすることがあります。

低層階に住んでいると、通行する人々に自宅の中が見えてしまう可能性があるため、この問題に直面することがあります。

そのため、家を選ぶ際には、通常の地理的条件だけでなく、外部からの視線を遮るかどうかも確認することが重要です。

騒音・振動が気になる事が多い

自動車による通行に伴う騒音や振動が引き起こす問題についてお話しします。

主要道路では車両の通行量が非常に多く、夜間でも大型トラックが頻繁に通行します。

このため、静かで穏やかな住環境を維持することが難しい場合があります。

また、道路工事に伴う騒音や振動、緊急車両のサイレン、道路から舞い上がる粉じんなど、道路沿い特有のデメリットも存在します。

道路沿いのマンションを選ぶ時にチェックしたいポイント

騒音や振動といった問題は、他の条件と比較して、現地を訪れないと把握が難しい部分が非常に多いです。

なぜなら、騒音の量は周囲の建物や通りからの距離など、さまざまな要素によって異なるからです。

そのため、情報を紙やインターネットからだけで判断せず、必ず物件を実際に見に行くことが重要です。

今回は、内見時に重点的に確認すべきポイントを紹介します。

バルコニーから実際の音の大きさを確かめる

各部屋でどの程度の音が聞こえるかを確認してみましょう。

窓を開けるときの騒音レベルから、その部屋で最も大きな音が聞こえるかを推定することができます。

その後、窓を閉めた状態で騒音レベルがそれほど変わらない場合、窓の防音性が低い可能性があります。

なお、交通量は時間帯によって異なるので、可能であれば朝・昼・夜間のそれぞれで騒音が気になるかを確認すると良いでしょう。

夜間は内部からの観察が難しいため、建物周辺を歩いて交通量を確認することをお勧めします。

振動の有無をチェック

大きな幹線道路に面した場所では、トラックの通行による振動が心配されることがあります。

振動が気になる方は、振動の度合いを確認しておくことで安心できるでしょう。

もし振動が気になる場合は、建物の高い階層を選ぶと、振動が少なくなる可能性があるので、そのような場所を探してみることも一つの方法です。

騒音対策を確認

主要な幹線道路沿いの物件は、一般に騒音対策が施されていることが多いのが特長です。

具体的な対策方法としては、二重窓(二重サッシ)や防音サッシを取り入れたりすることが挙げられます。

なぜなら、外部からの騒音は主に窓を通して侵入してくるため、内部の環境を守るために窓の対策が重要です。

そのため、物件を内見する際には、まず窓の状態を確認することが大切です。

さらに、不動産会社の担当者を通じて、騒音や振動に対する他の対策が行われているかどうかを尋ねることもおすすめです。

自分でできる騒音対策の方法

騒音に悩まされる場合、自分でも対策を取ることができることがあります。

ただし、効果は物件の状態や周囲の環境によって異なります。

住んでからでもできる対策方法を把握しておくと良いでしょう。

ますます外部からの騒音が気になる場合、窓の防音性を確認することが重要です。

窓の防音対策は比較的簡単に行うことができるため、気になる際は実践してみることをおすすめします。

手軽な方法としては、市販の防音シートや防音フィルムを窓のサイズに合わせてカットして貼り付けることです。

さらに、防音カーテンを取り付けて窓周辺の遮音性を向上させるのも有効な方法と言えます。

ただし、これらの方法は主に「人の声」や「楽器の音」などの高音域を遮断するのに適しており、車の通過音や工事騒音には完全に効果があるとは限りません。

そのため、商品の効果や種類を事前に調べておくことが重要です。

より効果的な方法として、窓のリフォームを検討することも考えられますが、こちらには制限事項があります。

窓は「共用部分」に該当し、自由に改装することができないため、事前に工事が許可されているかを確認する必要があります。

これらの問題を踏まえると、内見して騒音が気になる場合は、無理をせず他の物件に切り替えるのが安全であると言えます。

まとめ

マンションが道路沿いに位置しているということは、周辺の施設へのアクセスが容易であり、セキュリティ上の安心感も得られるという利点があります。

しかし、その一方で、騒音や振動、排気ガス、道路からの粉塵、そしてプライバシーへの配慮が必要となるというデメリットも存在します。

特に騒音に関しては、高層階に住んでいても完全に避けることができるわけではない場合もあります。

また、騒音や振動は環境や条件によって大きく異なるため、内見を行って実際に確認することが最も確実な方法です。

騒音に対する対策もいくつかありますが、内見時に気になる点がある場合には、無理をせず他の物件も検討することが賢明です。

タイトルとURLをコピーしました