メゾネットタイプとは、分譲マンションにおける一種の住宅スタイルです。
メゾネットは、通常のマンションとは異なり、複数階に分かれている特徴があります。
通常のマンションでは、各住戸は一つの階に配置されていますが、メゾネットタイプでは、複数階に分割されます。
一般的には、1階と2階を接続する階段が設置されており、リビングルームやキッチンなどの共有スペースが1階に配置される一方、プライベートな寝室やバスルームなどの個室は2階に配置されることが多いです。
メゾネットタイプとは?
メゾネットタイプとは、住宅の内部が複数の階層(2階以上)に分かれている形式のことを指します。
要するに、内部に階段のあるマンションやアパートのことです。
この用語は通常、一般的なフラットタイプの集合住宅と対比して使用されますので、一戸建て住宅はメゾネットに該当しません。
また、ロフトとも異なります。
ロフトは一般的に賃貸アパートで見られるもので、通常のマンションやアパートに比べて、2階建ての一戸建ての構造を取り入れています。
メゾネットタイプの供給数はあまり多くありませんので、希少性があります。
さらに、メゾネットタイプのマンションでは、すべての棟がメゾネットになっている例は少なく、通常のフラットタイプを中心に配置されています。
ただし、例えば最上階とその下階など、特定のフロアのみがメゾネットタイプとなっていることが多いようです。
メゾネットタイプの種類
マンションにおいて、メゾネットタイプの住戸を上下に重ねる場合、いくつかのパターンがあります。
例えば、4階と5階を1つの住戸とし、6階と7階を別の住戸とする方法があります。
また、4階と5階の半分を1つの住戸とし、残りの半分と6階を別の住戸とする方法もあります。
後者の場合、上下に分かれた住戸は玄関が隣り合うため、最初は少し不思議な感覚になるかもしれません。
このようなマンションの形式は、玄関を共有しながらも上下に分かれて住むことができるという利点があります。
また、複雑な形状のマンションでは、上層または下層の一部分だけがメゾネット形式となっている場合もあります。
階段を上がる(または下がる)と、4畳半や6畳の一部屋だけが存在することもあります。
これは、空間の効率的な利用やデザインの特徴を考慮した結果です。
さらに、賃貸アパートにおいては、一戸建て住宅を縦半分に分割したような形状を「メゾネット」と表記する場合もあります。
このような住戸は、「テラスハウス」や「タウンハウス」と同じ形状を持っていますが、使い分けが明確でないケースも見られます。
メゾネットタイプのマンション・アパートには、複数の種類があります。
まずは、住戸を上下に重ねたタイプがあります。
これは、1階と2階を組み合わせて1つの住戸を形成するイメージです。
デザイナーズマンションなどでは、最上階とその下の階がメゾネットになっていることが多いです。
次に、3フロアを縦に2つに分けるタイプもあります。
こちらは、1階と2階の半分で1つの住戸を作り、残りの半分を2階と3階で別の住戸として利用するイメージです。
さらに、2階の住戸にはルーフバルコニーも付いているルーフメゾネットタイプもあります。
メゾネット+ルーフバルコニーの間取りは、賃貸物件でも少ないですが見かけることがあります。
ルーフバルコニーは、仕事が終わった後や休日にゆっくりとお酒を楽しみながら、眺望や開放感を楽しむのに最適です。
さらに、1階であるメゾネットタイプの物件には、専用庭が付いているものもあります。
専用庭では、美しい庭の景色を楽しむだけでなく、ガーデニングや子供のプール遊びなどにも活用することができます。
また、このタイプの住戸には、戸建て住宅でよく見られる床下収納が付いている場合もあります。
ここには、季節用品や不要な物を収納することができます。
メゾネットタイプのメリットとデメリット
メゾネットタイプの住戸は、マンションと一戸建ての良さを融合させたものであり、そのメリットとデメリットをきちんと理解しておくことが重要です。
まず、メゾネットタイプのメリットとしては、広々とした空間を作りやすく、2階にバルコニーがあるため通風や採光が有利です。
また、玄関のない階では共用の廊下も必要なく、南北または東西の両面にバルコニーを設置することができるケースも多いです。
さらに、小さな子供がいる家庭では、騒音を心配して「マンションの1階を選ぶ」というケースもありますが、メゾネットの上階に子供部屋を設ければその問題は解決します。
また、玄関のない階に寝室を設けることで、プライベートな空間を確保することも容易です。
一方、メゾネットタイプのデメリットとしては、室内に階段を設けることで有効面積が減ってしまうこと、バリアフリー性が確保しにくいこと、家事の動線が長くなることなどが挙げられます。
階段があることによって、転落などの家庭内事故の危険性も生じます。
また、階段周りの吹き抜け部分では窓の清掃や電球の交換なども容易にできるかどうかにも注意が必要です。
リビングダイニングと階段のスペースが一体になっている場合、冷暖房効果が悪くなることもあります。
ただし、これらのデメリットは通常のフラットタイプのマンションと比較した場合のものであり、一戸建て住宅と比較すれば一般的なものと考えることもできます。
まとめ
メゾネットとは、住戸ごとに内階段があり、1階と2階がある集合住宅のことを指します。
このタイプの住戸は、通常のフラット住戸と比較して、一戸建てに近い感覚で暮らすことができます。
メゾネットは主にファミリー層に人気がありますが、一人暮らしや二人暮らしの方にもおすすめです。
一人暮らしや二人暮らしの場合でも、広々としたスペースを利用することができますし、階段があることで上下のエリアを分けることもできます。
また、プライバシーを重視する方にも向いています。
メゾネットは、集合住宅の中でも特別な場所として位置づけられており、快適で贅沢な生活を送ることができます。